現役プログラマーから見たプログラミング教育③

ロボ団泉大津校のロボ団認定講師の平井です。現役プログラマーから見たプログラミング教育③は、プログラミングで必要とされる能力について考えてみたいと思います。

プログラミングは理系?文系?

プログラミングというのは、理数系の分野だと思われている方は多いのではないでしょうか。数学が得意な人とか工学を学ぶような人達のものなので、文系の自分には難しい、と思う人も多いようです。

実際、プログラムを書く能力は理数系と言われますが、それは、プログラミングの一面を捉えているだけで、偏見だと思っています。プログラミングを書くことは、美しい数式を書くこととは全く違います。

誰もが理解できるプログラムというのは、「初めにこれをして、こうなるから、次はあれをして・・」という、容易な言葉をつなげた命令でコンピューターに指示をだしている言葉です。感覚としては、まだ言葉が十分でない幼い子に、かみ砕いた言葉で教えてあげるイメージです。ですから、プログラミングにおいて、文系であることは必ずしも不利ではなく、むしろ能力を発揮できるかもしれません。

読書力や読解力が優れているということは、マニュアルや説明文を読んで理解する力があり、プログラミングを理解する能力も高いです。それに対し、理系的な素養は、現象から法則性を導き出したり、計算式を組み立てたり、また、直感的に物事を判断し組み立てる能力が、プログラミングの過程で役に立ちます。

こう考えると、プログラミングとは文系、理系という枠に収まらない両方の領域にまたがっているもの、と捉えるべきだと思います。

プログラミング的思考力が大切なわけ

よく、プログラミングをすることで、プログラミング的な考え方や論理的思考能力が身につくと言われます。これは、どういうことでしょう。

プログラミングは、「自分の指示を相手(コンピューター)に理解させることを前提に順番に言葉を並べる」ことが必要です。この事ができれば、文系や理系といったことは関係なく誰にでもできるのです。プログラミングで養われるこの論理的思考能力は、プログラミングだけでなく、人に自分の考えをわかりやすく伝えるといった場面や、物事を論理的にとらえ、進めるときに非常に大切ですし、そこに文系・理系の区別はありません。

うちの子は算数が苦手だからプログラミングは難しいですか?とよく聞かれますが、まず、プログラミングを楽しむことから初めて欲しいと思います。確かに、プログラミングの中で、計算など算数が必要な場面は多くありますが、楽しんでやっているうちに、おのずと算数の力が必ずついてきますよ。